タンザニアのアリ君を日本へ招待するという挑戦〜プロ野球選手の夢を叶える第一歩をお手伝いしたい〜

知らなかったタンザニア甲子園

アフリカのタンザニアには、今少しずつ野球が広がっています。

JICAの野球指導やアフリカ野球友の会をはじめ、ザンジバル野球連盟名誉会長の島岡強さんなど、地道なご指導、地道な支援活動のおかげで、今タンザニアで野球が広がりつつあります。

2017年にタンザニアに行った時は気づかなかったのですが、日本に帰国し、たまたまYoutubeに『タンザニア甲子園』があるのを見て、感動したのを覚えています。

ガタガタのグランド。

ペットボトルに入れた石灰を手でまいてラインを引く。

ギリギリの人数のメンバー。

 

そんな環境にも関わらず、

全力で野球に打ち込む選手たち。

心の底から野球を楽しんでいました。

 

ヒットを打ち、全身で喜びを表現したり

アウト一つ取るだけで、抱き合って喜んだり

試合が終わった後は、勝ったチームも負けたチームも一緒になって踊っていたり(笑)。

 

野球の原点を思い出させてくれた映像に

感動して涙が出ました。

 

『いつかこの子たちと一緒に野球がしたい』

 

小さな夢が生まれました。

Azania Secondary Schoolでの出会い

頭の片隅にあった、小さな夢でしたが

2019年の7・8月にその夢が叶いました。

 

スポーツ指導のボランティア活動をきっかけに、野球の指導にも関わる機会をいただけました。

Butimba Secondary Schoolの野球部、ザンジバルの野球部の練習にも参加させていただき、

素直で、純粋で、野球に一生懸命打ち込む子供達に、自分の野球の原点を思い出させてもらいました。

 

そして、その中で最も野球が盛んで、タンザニア甲子園で何度も優勝している

Azania Secondary School の野球部の練習に

参加させていただく機会を得ることができました。

『コンニチワ!ハジメマシテ!ワタシはアリです!』

練習を始める前に私の所へ来て

わざわざあいさつに来てくれました。

 

人一倍、礼儀正しいアリ君。

 

慣れない日本語で一生懸命伝えてくれました。

すごく嬉しかったのを今でも覚えています。

国を代表する17歳の若きリーダー

『2020年東京オリンピック』

その予選となる東アフリカ大会にも

彼はタンザニア代表の主将として参加。

守備の要、ショートを守り打撃も主軸を務め

ナショナルチームの主将としてチームを鼓舞し

最後まで引っ張ってきた人材。

もちろん、日本のプロレベルからすれば、まだまだなのはもちろんわかりますが、可能性溢れる素晴らしい資質を備えた選手です。

しかも。、野球をはじめてからわずか4年。

伸び代も無限に秘めています。

楽しみな人材です!

惚れ込んでしまった彼の振る舞い

アリ君は、チームの中でもリーダーとして

信頼が厚く、姿で引っ張れる存在。

 

練習に取り組む姿勢も、他のチームメイトの

見本となる部分がたくさんありました。

 

打撃練習の待ち時間にも誰よりも振り込む。

納得いかないプレーには指導者にも積極的に自らアドバイスを求め、自分の納得のいく感覚をつかむために何度も練習に励んでいました。

また、土日の練習などでは、自分より年下の子どもたちに、まるで本当のお兄さんのように、丁寧に教えてあげる姿も印象的でした。

 

その中で、私が最も印象的だったのは、プロテインを飲ませて欲しいと頼んできた時のことです。

年に1回あるかないかの練習試合。たまたま、そんな貴重な練習試合が実現。私もベンチに入れてもらえることになりました。

 

いつも飲んでいるプロテインを

私がベンチで飲んでいると

 

アリ君が

『ケンジコーチ!何を飲んでいるんですか?』

と尋ねてきたので

『筋肉をつける飲み物だよ!』と答えました。

 

『僕に飲ませてくれませんか?』

というので、新しく作ってあげました。

 

ベンチには20人近くの選手がいましたが

プロテインを受け取ったアリ君は

『筋肉をつける飲み物をケンジコーチからもらった!』

と自慢気に大きな声で周りのみんなに言うので、自慢して自分だけ飲むのかなと、頭をよぎった自分がいましたが、それとは裏腹に

『キドゴ、キドゴ』

スワヒリ語で、『ちょっとずつな』といってみんなに飲ませていました。

最後に残ったわずかな分を彼が飲む姿を見て

私は心底この青年に惚れ込みました。

この人間なら間違いない。そう確信しました。

技術が上手いだけでなく、人間的にも彼は本物のリーダーになる資質を備えた人物だと、私には思えてならなかったのです。

 

彼の夢は日本のプロ野球選手

アリ君の夢を訪ねたことがありました。

彼は迷わずこう言いました。

 

『プロ野球選手になりたい』

 

私は純粋に応援したいと思いました。

アリ君は、YOUTUBEで日本ハムファイターズの動画もよく見ていました。日本のプロ野球が大好きだと言っていました。

 

だったら、日本に招待してあげたい。

日本のプロ野球を見せてあげたい。

どうせなら憧れの日本ハムファイターズ。

 

栗山英樹監督は、私の大学時代の憧れの先生でもあり

同野球部から今もなおプロで大活躍されている、偉大な先輩でもあります。

一生に一度のチャンス。彼の憧れの日本ハムファイターズを僕も見せてあげたい!

 

それは彼のプロ野球選手になる手助けにもなる。

もし、これからのタンザニア野球の成長にもきっと大いに役に立つ。

学んだ知識、技術、そして人間としての振る舞いも、一流に触れることで、彼は多くのことを学び、感じ取ってくれる。

 

そして、それを決して自分のものだけにはせず、

周りの野球の仲間や後輩たちに還元できる人間であると私は確信しています。

 

それだけでなく、日本の野球に携わる人たちにとって、タンザニアで野球に取り組む彼の姿から学べること、気づけることが、数え切れないほどあると思っています。

アリ君にとっても、タンザニアの野球界にとっても、日本の野球界にとっても、多くの恵みをもたらしてくれる。

私にはそう思えてならないのです。

 

僕が実現したいこと

2020年2月。

沖縄でキャンプをしている日本ハムファイターズの

プロ野球キャンプを見せてあげたい。

プロ野球がどれくらいのレベルで、投手はどんな球を投げ、どんな打球を飛ばすのか。

感動を与えるような衝撃をプレゼントしたい。

それがきっと、彼が大きく成長する原動力になるはずです。

 

チャンスがあれば、プロ野球選手と話をしてみたり、キャッチボールをしたり、そんな出来事が、人生を変えるきっかけになる可能性を秘めています。

 

未来のタンザニア野球のリーダーになるであろう

若き青年に夢を与えてあげたい。

 

だからこそ

退職金の最後の最後

私は喜んで、アリ君に捧げることを決めました。

 

どうか、アフリカでプロ野球選手を夢見る

アリ君に希望を与えるチャンスをいただきたい。

 

アフリカの子どもたちに

希望を与えるチャンスをいただきたい。

 

心からそう願っています。

 

真崎憲二

 

 

 

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